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2025年のトレンド予測は外れたのか?① | 社会全体で実は進んでいた“本当の変化”とは

コラム

はじめに|“流行るはずだったもの”の、その後をたどる理由

年末年始になると、「来年のトレンド予測」や「ヒット間違いなしの注目キーワード」といった話題が各所・各媒体で取り上げられます。 私たちの暮らしや仕事の現場で、新しい技術や価値観がどのように広がっていくのかは、大きな関心事のひとつです。

しかし、こうした“予測”が実際にどこまで現実になっているのか——多くの場合、私たちはその結果を振り返ることなく通り過ぎてしまいます。 日々の仕事の中でも、計画を立てて、実行したところで満足してしまい、振り返りの検証や改善まで手が回らない——そんなこと、意外と多くありませんか?

本コラムでは、2025年上半期を折り返したこのタイミングで、年始に話題となったトレンドワードや予測がどうなったのかを検証しながら、その背景にある“予測と現場のズレ”や、そこから見えてくる“本当に起きている変化”にフォーカスしていきます。
そして最後には、「その変化をどう活かすか」という視点で、私たちが今できることについてもご紹介します。

1.話題になった“あれ”、いまどうしてる?

今年は「生成AIがすべてを置き換える!」「Z世代は自ら検索をしない」「“推し活×○○”が止まらない」など、勢いのあるトレンド予測が年始から飛び交いました。

たとえば生成AIは、2024年後半からビジネス向けツールへの統合が一気に進み、業務効率やアイデア創出における“第二の標準装備”とも言える存在として、各業界で注目を集めていました。 この流れを受けて、「2025年は、あらゆる仕事がAIに置き換わる」といった予測が話題を呼びました。

Z世代については、「知りたいことはまずSNSで検索する」といった行動傾向が調査データやニュース記事でも多く取り上げられ、Google離れや“検索の再定義”として注目されていました。

“推し活”は、アイドルやアニメを中心に、食品・アパレル・美容など幅広い業種とのコラボレーションが相次ぎ、「購買行動を牽引するキーワード」として複数のメディアのトレンド予測にランクインしていました。

こうした話題性もあり、メディアやSNSでも大きく取り上げられ、“今年の主役たち”として広く認知されていたこれらのキーワード。

では、あれから半年経った今、私たちの生活や仕事にどれほど定着しているのでしょうか?

2.実は結構“外れている”2025年の予測

今回は、年末年始に複数のメディアで発表されていた「2025年の注目トレンドランキング」の中から、特に多くの場面で取り上げられていた上位キーワードをもとに、その実態を振り返ってみます。
広がりを見せているものもあれば、少し期待が先行していたものもあり、話題と現実の“温度差”が垣間見えてきます。
キャラクター 第1位:“音声SNS”が主流になる
「“ながら聴き”の時代」と言われ、音声SNSがいくつもリリースされましたが、実際には浸透した実感は乏しく、そのようなアプリがリリースされたのすら知らなかったという声も。
「話す」より「書く」ほうが気楽、という感覚が根強かったのかもしれません。

第2位:生成AIが“すべてを置き換える”
確かに便利で、使う機会は増えましたが、「そのまま使うにはなんか惜しい」「結局手で直した方が早い」と感じる場面も少なくありません。
“完全自動化”というイメージにはまだ距離があり、実用の中でも“補助的な使い方”にとどまっている印象です。

第3位:“推し活×○○”が止まらない
キャンペーンや商品展開は年始以降も活発に続いており、食品・アパレル・美容など多業種でアイドルやアニメなどを起用した、“推し”を軸とするプロモーションが展開されました。
企業と生活者の接点づくりとしても浸透しており、「購買を動かす新たな文脈」として、マーケティングの現場で確かな定着を見せています。

第4位:“検索をしない”時代の到来
SNS検索の活用は確かに進んでいますが、あらゆる世代が一気に移行したわけではなく、依然として検索エンジンとの併用が一般的です。
検索行動そのものが大きく変化したというよりは、情報を得る手段が多層化・併存してきたというのが実態に近いのではないでしょうか。

第5位:“ウェルビーイング社会”が本格到来
耳あたりの良さに比べ、現場の実感はまだまだ薄く、「まずは働き方の実態を見直してほしい」といった切実な声の方が多く聞こえてきます。
理想として語られることは増えているものの、仕組みや制度として浸透している場面は限定的です。


このように、派手に取り上げられた“トレンド予測”の多くは、全くではありませんが思ったほど流行していない印象です。

3.予測が当たらないのには、理由がある

もちろん予測が当たり、実際に流行しているものも中にはありますが、なぜこうも外れるのか。

その理由としてはさまざまな要因があるものの、ひとつには「おもしろそうだから」=「導入される」とは限らないという、シンプルな事実があります。

・すごそう  → けど、仕組みが複雑
・便利そう  → でも、お金と時間がかかる
・未来っぽい → ただし、社員全員が使いこなせるとは限らない


特に企業の現場では、「日々の業務を滞りなく回すこと」が第一。 話題になったからといって、すぐに取り入れられるわけではありません。

4.静かだけれど、“確実に前に進んだ”実務の変化

話題のトレンドが注目を集める一方で、今年に入って目立った動きは見られなくても、現場の実務では少しずつ確かな変化が進んでいます。 それらは表に出ることは少ないですが、「仕組み」や「習慣」の変化として、企業活動の土台を静かに更新し始めています。
たとえば——

・「報告・共有」のスタイルが明らかに変わってきた
報告書や議事録の作成が“担当者の腕”に頼らなくなり、生成AIや定型フォーマットによって「粒度」と「視認性」が揃ってきました。 属人性の排除と再現性の確保が進んでいます。

・「会議のしかた」が変化の真っ最中にある
以前は「とりあえず集まって話す」ことが重視されていましたが、今は「会議が必要か」の見極めや、資料共有の工夫によって“打ち合わせの前段階”で完結する場面が増えています。 また、会議の開催方法もコロナ禍を経て対面よりオンラインでの開催が主流となりました。

・生成AIは“使い方を探る段階”から“使うことが前提”のフェーズへ
コンテンツ作成や構成案づくりにおいて、起点ツールとして組み込まれる場面が増加。 「ちょっと試す」から「まず使ってみる」へのマインドシフトが起きています。


こうした変化は、どれも一気に劇的に変わるものではありませんが、実際には今、目に見えにくい部分で“確実に動き出している”ことを、私たちは日々の仕事の中で感じているはずです。
そして、それぞれの現場で進むこうした仕組みの整備こそが、目立たないながらも企業活動を確実に支えているのです。


5.まとめ|「流行するか」より、「変えられるか」

予測されたトレンドが「来るかどうか」ではなく、それをどう扱い、どのように仕組みを整えて活かしていくかが、現在はより重要になってきています。

新しい技術や話題を“知っているだけ”で止めてしまうのか、それとも“使える形にまで落とし込めるか”。
その分かれ道が、現場での実務レベルにおいて、企業の進化を左右しているように感じます。

2025年上半期を振り返ってみると、私たち自身が「変える力」をどれだけ持ち、どれだけ実行に移せたかが試された──そんな半年間だったのではないでしょうか。

キャラ

次回予告

今回の記事では、世の中全体のトレンドをざっくり振り返ってみました。

では、住宅・不動産業界においても同じように「予測が外れた」と言えるのでしょうか?
もしかすると、少し違った景色が見えてくるかもしれません。
次回のコラムでは、住宅・不動産業界に絞ってじっくり掘り下げていきます。 よろしければ、そちらもお楽しみに。




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